日本商工会議所青年部令和4年度常務理事小野知一郎君TOMOICHIROONO02 「コロナ後はコロナ前には戻らない」̶理想はあるか。現実は変えたか。危機の向こう側に在る景色が三年前に観たモノであって良いはずはない。何を学んだのか。人間の理想を、そして懐かしい未来の在り方を学んだ。向こう側への歩みは、理想へと向かっているのか。危機の最中、苦悩の中で確かに観えた光。その光の方へと歩まなければと念う。光が輝きを失い、闇の帳が降りたとしても、ココロの中には残光がある。その、光の方へ。 『いま、行動しなければ地域は消え、希望色の未来はもう二度と描けない。』これからの未来、我々企業が、青年経済人が、地域の公共財的な役割を果たさなければ、地域は消えていくだろうという時代に差し掛かっています。例えば、ローカルの消滅や少子高齢化で世の中が弱体化していく未来は、事象的には仕方がないかもしれません。 “地域の子ども達が必ず帰ってきたい。そう念える地域づくりを私たちはできているか?”“未来の我々の地域、ひいては日本の美しい姿は描ききれているだろうか?” 「地域とともに日本の未来を創る」我々青年が、YEGが、その「変革の道導」となれるように。 しかし、”私の町、消滅するんだよね”と言って、平気な経営者やリーダーがいるかと言えば、そんなはずはない。できるコトなら、自分たちが恩恵を受けてきた地域を未来に残したいと念っている。だからこそ、“そんな簡単に無くなってたまるか!”というような気概が必要だと感じています。少子高齢化というモノは、もはや年齢構成上、間違いなくきているわけですが、その中で、一人の若者が三人の老人を支えるのではなく、三人のシニアが一人の若者を支える時代だと考えれば、悪い時代ではない。 問題はそこに経済効果がどう生まれるかというコトを考えなければいけないだけです。未来を希望色に染めるのか、絶望色に染めるのかというコトの瀬戸際に私たちは立たされています。その時に、”いや、希望色に染めようや!こんな未来を企業が、YEGが、手を携えながら創っていこう!”と念わなければ、希望色の未来はもう二度と描けない。そのような念いがあります。どんなリスクや危機的状況が発生しても、その地域が魅力的であれば未来へ繋がっていく。ではその為に、地域で商売を営む企業、地域に根差すYEGは、これからどんな方向に経営の在り方、地域創りにおける未来の姿としてのVisionを描いていく必要があるのか?
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