22 大局観を持つということは、「大局を読む」ことであり、ある状況や問題を、単にその瞬間だけでなく、長期的に見た場合にどのような影響があるかを理解し、それを考慮して適切な判断や行動を取ることを指します。つまり、状況の全体像を把握し、未来の展望を見据えた上で、現在の状況や問題に対処する(「形勢判断」する)ことを意味します。大局を読むためには、状況や問題について広い視野を持ち、情報を収集して分析することが必要です。また、経験や知識、洞察力なども大切な要素となります。大局を読むことは、企業経営や政治、社会的な課題解決などの様々な場面で必要とされるスキルであり、的確な判断や決定をするために重要な能力です。 地域が消滅してしまっては社業も立ち行かなくなります。地域が、日本が生き残るためには、他人ごとではなく、自分ごととして「今、大胆に変わらなければならない」という「大局観」すなわち形勢判断が求められます。私たち青年経済人が大局観を持つことで、より的確な意思決定を行い、より良い成果を出すことができるようになります。 そして私たちは自社業においても変わらなければなりません。自社業において「大局観」(全体的かつ長期的な視野)を持つとは、例えば、自社業の、その業種の分野のことのみでなく、地域を知ること、国策を知ること、グローバルな視野を持つこと。未来を見据えること、時流を読むこと。これが自社業における「大局観」であると考えます。 それぞれの地域で「大局観」を持つYEGの皆様の活躍が、自社業を持続的に発展させ、YEGが地域を牽引する。日本の未来のために、地域の魅力を磨き上げ「YEG経済圏」を確立する。このような大胆な発想が必要なのかもしれません。 交流と研鑽のその先には、それぞれの地域から、「大局観」をもって、この国の未来を創っていく私たち青年経済人の自己変革が必要不可欠です。その想いを襷に込め、地域と共に、未来への物語を描けるYEGでありたいと願っています。VLPフォーラムin北大阪では、これからのYEGの在り方として、日本の未来のために「大局観」を持って地域を牽引することが重要であると提起しました。大局観について・VLPフォーラム第40回全国会長研修会「笑売繁盛 喜多大阪会議」
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